9月商品検討委員会
2023年9月20日
「近藤醸造」&こんにゃくの「池谷」を訪問
久しぶりの遠征!東京都あきる野市、思っていたよりも近く、やまゆり生協から1時間ちょっとで到着。
車内は普段ゆっくり話せない委員さん同士の良い交流場になっていました。
東京都と言っても、美しい秋川渓谷、山梨へと続く山に囲まれた自然ゆたかな場所に深呼吸。
近藤醸造さんに到着すると、辺りは香ばしいにおい。
やまゆりとは長いお付き合いの近藤さん。
亀甲のマークの真ん中は、創業者五郎兵衛さんから五をとり、キッコーゴ醤油に。
委員さんの中にも、親子二代、子供の頃から醤油といえばこれ、という人も。
仕込みが終わって、いったん綺麗になった工場を見学。
写真を交えながら麹の作り方やもろみの絞り方などを教わりました。
醤油の原料は皆さんご存知のことと思いますが北海道産大豆、炒って砕いて使う東海地区の小麦、ブロック状のオーストラリア天日塩とシンプル。
そして一番大事な麹。この、麹のご機嫌をとって働いてもらうのが人間のお仕事です。
代表の寛さんも「微生物が作ってくれている。人間は活動をサポートし、環境を整えてあげているだけ。」とおっしゃっていました。
ちょうど、めんつゆの瓶詰めが行われており、ほかほか詰めたてを隣の直売所で販売していました。
工場と言っても、湿度の高い部屋で麹さんの世話をします。近藤さんの醤油作りには人の手が欠かせないのです。
委員さんが「こんなに手作りなんだ!」と驚いていました。
直売所には、東京の木材が使われていたり、地元のレストランで近藤さんの醤油が使われていたり、地域愛を感じました。
続いてお邪魔したのは、伝統的なバタ練り製法を続けている、こんにゃくの「池谷」さん。近くに川遊びをする若者達が見えます。
山にはさわやかな風…ではなく、熱風~!日差しも強い。
年々、熱さが厳しくなって品質管理にも苦労されています。本来は常温で良かったこんにゃくも、溶けてしまうこともあるそうです。
これは、もちろん余計なものを使っていないシンプルな商品だからこそ。
こんにゃく芋(そのままの芋は小さな繊維がチクチクしてとても食べられないそうです)をすりおろしたもの、
粉にしたもの、凝固剤を商品によって絶妙に水加減しながら練ります。
昔ながらの木枠を使って作られていました。一部のこんにゃくに使われる芋は、なんと自分たちで育てているとのこと。
素朴な外見の芋ですが、水はけなどが大切な繊細な野菜で、ほどよい大きさで収穫するのは一苦労。
さらに、沢山の種類のこんにゃくを作っておられるのも驚きでした。
生芋100%こんにゃく、手どりこんにゃく、三色さしみこんにゃく、めん風こんにゃく、大とろさしみこんにゃく、干しこんにゃく~などなど。
こんにゃく尽くし。
味や食感も様々。こんなに色々な楽しみかたが出来るのですね!
近藤醸造さんも、池谷さんも蒸し暑い場所での作業をいとわず、美味しいものを作って下さっている姿を見せていただけて感謝感謝です。
カタログを見る度に思い出したいと思います。(報告/組合員理事・吉永)